【調査結果】６割以上の人が誤った紫外線対策をしている！？正しい日焼けケアを医師が解説

通年で紫外線対策をしていない方が約1/4もいることに驚きました。この結果は△です！

環境省の紫外線環境保健マニュアル2008によると、もっとも紫外線が強いのは6〜8月です。

一番弱いのは12月〜1月ですが、それでも紫外線がゼロというわけではなく、晴れの日には夏場の20%程度の紫外線がふり注いでいます。通年で紫外線対策をすることは重要です。

多くの方が日焼け止めを使用しているのが素晴らしい◎です！外出の際はもちろん、紫外線がはいる室内でも日焼け止めの使用は重要です。

そして、物理的に紫外線を遮断することも大切なので、

• 日傘
• 帽子
• UVカット機能のある衣類

などで紫外線を避けましょう。

また、どんなに紫外線を避けたとしても、ゼロにすることはできません。それをカバーするために 、

• 抗酸化作用のある飲み薬
  （ビタミンC、ビタミンE、グルタチオンなど）
• メラニン合成を阻害する飲み薬
  （トラネキサム酸）

などで内側からのケアもして頂きたいですね。

普段のスキンケアでは、肌の炎症や乾燥を抑えるために保湿をしっかりと行いましょう。

なんと7割近くの方が日焼け止めの塗り直しをしていないなんて！みなさま、塗り直しは非常に大切ですよ。なぜなら、日焼け止めは汗や摩擦で紫外線から防護する機能が落ちていくからです。

塗り直しの頻度は、肌質や環境にもよりますが、外に出る前に塗り直すのが一番わかりやすいかと思います。終日外出する場合は、2〜3時間おきに塗り直しするようにしましょう。

スプレータイプやサンクッションなどが便利ですが、塗りムラには気をつけてくださいね。

この結果は△です。普段使いにSPF50はトゥーマッチ。日焼け止めはシーンに合わせて使いわけが重要。SPFが高ければ良いというわけでもないのです。

SPFという値は、紫外線による肌炎症をどれだけの時間遅らせることができるのかという数値です。SPF値が高いと同時に肌への負担がふえるので、外出時間によって日焼け止めを使いわける必要があります。

• 少しの外出など普段使いにはSPF20程度
• 野外で長く過ごす日にはSPF50

の使用がおすすめです。

竹村昌敏（たけむら まさとし）先生
ANS.監修医

紫外線対策のポイントは、紫外線に当たる時間や強さで対策を変えてしっかり行うことが重要です。

また、美容業界では夏は「守りのケア」の季節とされており、レーザーやIPLなどの治療のあとは紫外線のダメージを受けやすいので、夏にはおすすめしません。

夏は、紫外線のダメージを最小限にするためにコツコツと飲み薬を使用すべき季節です。