【歯科医監修】口臭の発生率が高い人とは?さわやかな息を保つ方法

知らず知らずのうちに、相手を困らせてしまう「口臭」。自分ではなかなか自覚できないため、不安になってしまいますよね。この記事では、口臭発生率のたかい病的口臭(虫歯や歯周病による口臭)について、その原因と対策をお伝えしています。口臭の気になる人はぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

病的口臭とは

虫歯や歯周病による口臭のことを「病的口臭」といいます

虫歯がある方や歯周病の方は、そうでない方と比較すると、口臭が発生する確率がとても高くなります

自分では気づかない口臭ほど、悩ましいものはありません。発する息が、とても嫌な臭いであることを自覚することなく会話してしまうので、相手は困った状況に置かれてしまいます。

息を止めたり顔の向きを変えたりと、会話ではなんとか工夫をして凌ぎますが、一緒に食事に行こうとは誰も思わないでしょう。そして突然、他人から「口が臭い!」と告げられるとショックを受けてしまいます。

このような状況に陥らないためにも、「口臭」と「虫歯や歯周病」の関係は知っておかなくてはなりません

原因1. 細菌

病的口臭の原因は細菌によるもので、虫歯や歯周病になるまでに、すでに歯垢(プラーク)や歯石が溜まっています。

歯垢や歯石は細菌の固まりであって、口臭の原因菌でもあるのです。

虫歯や歯周病にならずとも、歯垢や歯石があるだけで口臭を発することになります。

原因2. 虫歯や歯周病

そして、症状がさらに進行して虫歯になると、虫歯の穴の中に食べカスが溜まってしまい、口臭が酷くなります。痛くないからと虫歯を放置しておくと、口臭はさらに酷くなっていきます

歯周病についても同様で、初期の歯周病では痛みを感じないため、歯周病の自覚がない方がほとんどです。

その結果、歯周病を放置することになり進行していきます。この間も歯垢や歯石はそのままなので、口臭を放っています。歯周病が進んでいくと歯ぐきに膿がたまり、さらに口臭が酷くなります。

このように、

  • 虫歯や歯周病になると口臭が発生する
  • 虫歯や歯周病になっていなくても、歯垢や歯石があれば、知らないうちに周りに口臭を放つ

ことになります。

病的口臭を予防・改善する方法

コンパス内科歯科クリニック赤羽・越智先生

口臭を防ぐためには「予防歯科」が重要であり、虫歯や歯周病にならない ”健康な口腔内” を保つことが欠かせません。

虫歯や歯周病になっているかは、痛みがないと自覚することは難しいでしょう。

ですから、口腔内のケアを目的に、歯科クリニックで診察してもらうことをおすすめします

周囲から「口が臭い!」といわれる前に、「自分は大丈夫かな?」と診察してもらうと安心できます。口臭で悩んでいるときは、歯科クリニックで相談しましょう。